蛭川研究室 断片的覚書

私的なメモです。学術的なコンテンツは資料集に移動させます。

茶室としての病室


 晴和病院 左は内村裕之像

 
「一期一会」とは、井伊直弼の『茶湯一会集』にみられる言葉である。時に病院は茶室、医師は茶人、そして診察は茶会のようでもある。

精神科医「この患者だけは特別で、自分には治せる、自分にしか治せない、とか思ったりする。若いころは、みんなそうだ」

患者「逆転移というやつですね」

精神科医「それが投影だということに気づいて、乗り越えていくのがきつい。ワウンデッド・ヒーラー」

患者「気づかせるのも患者の役割、というか、転移と逆転移共時的に起こっている」

精神科医シンクロニシティというのは、つねに、いつでも起こってるんだね。コンステレーションは、あらゆる場所にある」

先生は両手を広げて、くるくると回してみせた。

 


記述の自己評価 ★★☆☆☆
2018/04/23 JST 作成
蛭川立