蛭川研究室 断片的覚書

私的なメモです。学術的なコンテンツは資料集に移動させます。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

精神運動制止・加速化体験力動療法

東京の、とある美容室( 2018年6月) 北緯35度の夏至 北半球は夏至を過ぎたばかりであるが、今年の東京ではもう雨季が終わってしまった。一年でいちばん日差しの強い季節と、いちばん気温の高い季節が同時にやってくるというのも、例年にないことで、じつに…

光トポグラフィー検査

単極性うつ病のうつ状態と双極性障害のうつ状態は症状がよく似ており、通常の問診では区別が難しい。これを客観的な計測で鑑別できる方法として使われはじめているのが、光トポグラフィー検査である。近赤外線を大脳皮質に照射し、反射して戻ってきた光から…

脳波検査

hirukawa.hateblo.jp この記事は加筆修正されて上記のURLに移動しました。 Parkside Terrace 井の頭公園 Office Yule 脳波の検査を二回。終夜睡眠ポリグラフ検査では周期性四肢運動障害が見つかった。血液中の鉄分が低めだったが、フェリチンは十分なので、…

ブラジルへの郷愁

バナナ 国立精神・神経医療研究センター病院 東京にも雨季がやってきた。熱帯のサバンナでは、雷鳴がさきがけを告げ、叩きつける雨に、ときには雹が混じるような、雨季はそんな激しい始まりかたをするものだが、日本で梅雨と呼ばれる雨の季節は、もっと静か…

僧院としての病院

国立精神・神経医療研究センター病院 まったく初夏の陽気である。芝生のベンチで太陽光を浴びてサーカディアンリズムを調整する。ひっつめ髪の看護学生たちがやってきた。白衣の天使たちの、病院実習である。いまは大学教授としてではなく、ひとりの患者とし…