蛭川研究室 断片的覚書

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動的平衡としての〈双極〉

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]

 

マッサージ療法

小一時間ほどマッサージを受けて、立ち上がると、急に身体が軽くなったり、逆に重くなったり、そんなふうに感じたりすることが多い。

そもそも、ふだんの生活では慢性的に体が重い。つねに体重を計っているわけではないので、体感である。身体が思うように動いてくれない、とでもいうべきか。あるいは、身体を動かすのが面倒くさくて仕方がない、とでもいうべきか。

制止と激越

精神と身体という二元論を考えることができる。精神が動くと、身体も動く、あるいは同期して動いているのが〈健常〉な状態である。

うつ病」という病気は、精神が止まってしまう病気だと思っていた。精神が止まっていて、身体も止まっていると、その人は、ただじっとしている。しかし、精神が止まった状態で身体だけが動くと、なにをしていいのかよくわからなくて、意味もなく動き回る、そういう人もいる。激越という言葉が使われる。

精神が動いているのに身体が動かないと、「身体が動いてくれない」といった、身体への懇願という言葉を使いたくなる。鉛様麻痺という言葉もあるが、体重を計っても増えているわけではない。

マッサージを受けている間に、眠ってしまうことが多い。マッサージを受けた後で身体に解放感を感じるのは、身体がほぐれたゆえなのか、深くて短い眠りのゆえなのか。短い眠りの後でスッキリするのは、ナルコレプシーの特徴だともいう。

双極状態

躁鬱病」が「双極性障害」になり、さらに「双極症」になった。もはや、精神疾患という意味合いが消えた。

クレペリンが「早発性痴呆」と「躁鬱病」の二大疾患を分けたときの基準は、症状の内容ではなく、予後であった。あくまでも便宜上、発症すると寛解しない病気と、発症しても寛解する(あるいは繰り返す)病気とに分けたのである。

「双極」は、周期性のある動的平衡状態である。動物が冬眠するのも双極平衡だし、一年生の植物が生長し枯死するのも双極平衡である。

数学的には、t→∞とした先には、発散、収束、振動の三つの状態がありうるが、生命現象は振動、動的平衡状態である。


記述の自己評価 ★★★☆☆
(つねに加筆修正中であり未完成の記事です。記事の後に追記したり、切り取って別の記事にしたり、内容が重複したり、そういう動的な冗長性がハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)


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