蛭川研究室 断片的覚書

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医療化

睡眠は病か

冬になると眠くなることを「冬眠病」と書いてきたが、「冬眠」を「病」とするかどうかは、「医療化(medicalization)」の問題である。

冬眠はツキノワグマの社会ではマジョリティだが、中緯度に住むヒトの社会ではマイノリティである。夜になると「睡眠」をとるのはマジョリティであり、それが「睡眠病」という疾患だとみなされることはない[*1]

病気が問題になるのは、肉体的な苦痛があるとき、生命の危機があるときだが、睡眠それ自体にはこういう問題はない。


記述の自己評価 ★★★☆☆ (つねに加筆修正中であり未完成の記事です。しかし、記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしたり、その結果内容が重複したり、遺伝情報のように動的に変動しつづけるのがハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)


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CE2024/03/09 JST 作成
CE2024/03/11 JST 最終更新
蛭川立

*1:加藤忠史も「反精神医学」には批判的な立場をとりつつも、クマの冬眠が「季節性感情障害」と診断されないのはなぜか?という問題提起を行っている。