医療用サイケデリックス合法化
オーストラリアが連邦レベルでシロシビン含有キノコとMDMAの処方を合法化した。
「MDMA:オーストラリアが世界初のサイケデリック療法を開始」「法改正は土曜日に発効し、オーストラリアは国家レベルでサイケデリックスを医薬品として分類した最初の国となる。薬剤への初期アクセスは限られており、費用もかかるが、多くの専門家や患者はこれを画期的な瞬間だと歓迎している。」 https://t.co/5MbHVcxBml
— Tatsu Hirukawa / 蛭川立 (@ininsui) 2023年7月1日
これは、国家レベルでは世界初だという。
シロシビン単体は国際条約で規制されているが、シロシビンを含有するキノコは規制されていない。プシロキベ属のキノコには、MAOIが含まれていて、アヤワスカ茶のようにシロシンの分解を阻害しているという説もある。
https://chemistry-europe.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/cplu.202000581
アメリカもオレゴンやコロラドなどの州は先に進んでいるが、州によってカルチャーが大きく違う。オーストラリアも州によって風土が大きく違うのだが。
十年前、2014年にクイーンズラド大学にいたときには、州は保守の牙城だと言われていた。それでも意識の高い女子学生の間ではMDMAが流布していると聞いていた。その程度の非犯罪化は進んでいたという背景があっての合法化である。
二十数年前には日本ではシロシビンキノコが合法だった時代があり、自分も聖なるキノコやアヤワスカを求めてメキシコやペルーに行ったものだったし、あのころは元気だった。若いから元気だったというよりは、サイケデリックスが脳を活性化してくれていたのかもしれないと、今になってそう思う。
京都でのアヤワスカ・アナログ裁判の資料を整理していくうちに、サイケデリックスが抗うつ薬として研究されていることを詳しく知った。逆にいえば、それまでサイケデリックスは探究心で摂取するもので、健康のためだとは自覚していなかった。それが、昨今の合法サイケデリックスの流行に触れてみて、何年も続いてきた慢性的な倦怠感が軽快するという体験をした。オーストラリアでもうつ病を疑われてSSRIを処方されたものだったが、そのころは、まだサイケデリックスが抗うつ薬として研究されているとは聞かなかった。
ユリウス日
ファイヤークリニック式ダイエットに成功してから1年。
治験のようにして加わり、2ヶ月で-8kg、という謳い文句どおりになったプログラムに参加してから、1年と2ヶ月になる。
しかし、その後は、気がゆるみ、ゆっくりとリバウンドが進んでいて、体脂肪率の増加は止まらない。
プログラムの開始は2022年4月5日。ダイエット日誌はパスワードをかけて保存してある蛭川研究室ブログ旧館の跡地にアップしていたが、アップした画像には学術的な価値があるものもあり、こちらのブログで共有できるほうがいい。
あれから正確に何日経ったのかを数えようとしても、なかなか難しい。天文学の方面だと、日にちはユリウス日で計算するものだが、CASIOのサイトに便利な計算ツールがあった。
keisan.casio.jp 2023年7月1日の2460126日から、2022年4月1日の2459674日を引くと、452日となる。およそ1年と87日である。
腸内細菌検査
買ったまま放置していたマイキンソーの検査キットの期限が6月30日だったことに気づき、慌てて便のサンプルを封筒に入れてポストに投函。
GeneLifeの担当者さんも脳腸相関の話をしていた。セロトニンの代謝と関係があるのかもしれないと考え、半年ぐらい前から、ときどき乳酸菌飲料を飲むようになった。
コンビニでよく見かけるのが、カルピス由来のガゼリ菌飲料。
アスパルテームの発がん性
アスパルテームが、もしかしたら発がん性があるかもしれないリストに加えられるという。砂糖依存症の健康リスクとのトレードオフを考えたい。アスパルテームがグループ2Bにランクイン予定だけど、皆んなはどの発がん性物質好きー?😽
— サバ⚡️ (@elonmuskmunou) 2023年6月30日
ワイは加工肉と漬物かな pic.twitter.com/iHL9HF2kPv
男性的身体とテストステロン
一昨年、精液を郵送するとテストステロン値を測ってくれるという、やや怪しげなサービスを試してみたが、30nmol/dLという、非常に高い値が出た。
2023年7月1日、ファイヤークリニックで採血し、血中テストステロン濃度を測った。530.4ng/dLという値が出た。計算の根拠がよくわからないのだが、molで換算すると、18.6nmol/dLということになるそうだ。
男性の年齢とテストステロン
A Validated Age-Related Normative Model for Male Total Testosterone Shows Increasing Variance but No Decline after Age 40 Years | PLOS ONE 血中テストステロン濃度の個体差 https://www.researchgate.net/publication/280589059_Evolution_of_testosterone_treatment_over_25_years_Symptom_responses_endocrine_profiles_and_cardiovascular_changes
グラフと照らしあわせてみると、年齢よりも個人差が大きい中で、平均よりも1σぐらい高いぐらいである。
テストステロンは加齢とともにすこしずつ減っていくが、個人差のほうが圧倒的に大きい。男性にも更年期障害があるという説もあるが、初老期に起こりやすいうつ病と見分けがつきにくい。
上で引用した研究では、テストステロンの平均値は20〜30歳にかけてやや減少するが、その後は横ばいだという結果を示している。加齢とともに増えていく人もいるようで、個人差はさらに大きくなる。
個人差については、関係しそうな遺伝子がいくつか見つかっており、個人遺伝子検査でも調べてみた。また人差し指と薬指の長さの比率とテストステロン濃度が相関するという経験則も統計的に認められている。
平等主義思想の浸透にともない、女性の身体や、同性愛者の権利などの言説が活発化した。かつてはタブーであった女性の月経周期や性欲について語ることが自由になったーという言説はしかし、むしろ「語られなければならない」という生権力の作用だということもできる。
女性の場合、月経の前後では気分に大きな変動があり、とくに月経前の不快感は「月経前症候群(PMS)」として「治療されるべき病気」として「医学化」された。男性の場合、射精の前後では気分に大きな変動があり、射精後の虚脱感は「賢者タイム」などと冗談めかして語られることはあっても、治療されるべき病気として「医学化」され、「射精後症候群」などとカテゴライズされることはない。
男性の身体の特殊性については、医学において語られることがなかったし、今も医学という文脈で語られることが少ない。記号論的にいえば異性愛男性の身体は無徴(unmarked)であるがゆえに「医学化」という権力作用の外部に留まってきたのである。
www.fire-method.com 医療法人ともしび会・ファイヤークリニックの検査・相談を受けています。
(つねに加筆修正中であり未完成の記事です。しかし、記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしたり、その結果内容が重複したり、遺伝情報のように動的に変動しつづけるのがハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)
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