大麻といえば覚醒剤と並んで(というよりは混同されて)怖い違法薬物の代名詞になってしまっている。
私はもともとサイケデリックスを含む薬草の文化について研究してきたのだが、だから大麻、つまりアサも北インドで儀礼的に使用される薬草だという認識が先にあった。
大麻やカンナビノイドのことをよく聞くようになったのは、たしか2019年ごろからで、授業の中で、むしろ大学生たちから教わったということが多い。
卒業生の男子が研究室にやってきて、大麻のことについて話をした。私はインドでの調査体験の話をしたが、CBDというのがアサから抽出される物質で、サプリメント感覚で流行しているという、そんなこともよく知らなかった。
この対話はYouTubeにアップされた。最初のほうの会話がうまく噛み合っていない。私のほうがここ二、三年の日本の状況を知らなかったからでもある。
コカコーラのカンナビノイド飲料が自販機で売られていたり、味覚糖のカンナビノイドグミがAmazonで売られていたり、違法で厳罰のはずの大麻成分が誰でも買えるようになってしまっている。
ひたすら驚きである。
それから、医療大麻の活動をしている正高という先生からも対談の話が持ち込まれた。日本で大麻の研究で卒論が書ける大学として明治大学がベスト5として選ばれたとかいう話で、これがまた驚いた。
もちろん、明治大学が大学として取り組んでいるわけではない。蛭川のゼミでは、宗教人類学的な研究ができるというだけのことである。しかし、この動画がアップされてから、本当に大麻の研究をしたいという人たちからの問い合わせが相次ぐようになった。
そのシリーズの一話として、正高先生と対談をした。
世界各地のサイケデリック植物について、ひととおり紹介した。大麻もインドの薬草なのだという話をした。
それなら授業でも大麻の話をしようと思い、2020年ごろから慌ててブログの記事を書きつづけてきたが、CBDよりも作用の強いカンナビノイドが次々と流行している状況の中で、情報の整理が追いつかない。書き足したり切り出したり、混乱しつつ、記事をリアルタイムで更新しつづけている。
記述の自己評価 ★★★☆☆ (つねに加筆修正中であり未完成の記事です。しかし、記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしたり、その結果内容が重複したり、遺伝情報のように動的に変動しつづけるのがハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)
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