蛭川研究室 断片的覚書

私的なメモです。学術的なコンテンツは資料集に移動させます。

覚書(2021/05/13)

hirukawa.hatenablog.jp
承前。

ピノリン

睡眠について考えを深めて眠れないという逆説。瞑想をするとリラックスするが、きちんと瞑想をすると「インドール的」に覚醒してしまうので、むしろ眠りからは遠ざかる。

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ピノリンとメラトニン[*1]

ピノリンpinorine)という、メラトニンと似た物質があり、松果体(pineal gland)で生合成されるという。

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トリプトファンから生合成されるインドールアミンとモノアミンオキシダーゼ阻害薬とのネガティブフィードバック[*2]

ピノリンは、ハルミン、ハルマリンと同様、MAO-A阻害薬でもあり、トリプトファンから生合成されるインドールアミンとのネガティブフィードバックの回路が形成されている。

DMTもMAO-A阻害薬によって分解され、インドール-3-酢酸となる。この分解はハルミンやハルマリンによって阻害される。アヤワスカ茶はDMTとMAO-A阻害薬の組合せによって作られる。サント・ダイミ教会の聖歌の中で「蔓は力で葉は光」と歌われるが、葉とはインドールアミンのことであり、蔓とはMAO阻害薬のことである。言い得て妙である。

二時ごろ就眠。

心理学と統計学

朝は自然に六時に目覚める。今日は三年生のゼミをZOOMで実施し、それから明日の心理学の授業のノートづくり。

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心理学という学問が統計学ばかりになってしまったのはなぜか、心霊研究から実験心理学への科学史、しかし、統計的仮説検定の方法を理解することは、科学哲学における反証主義を理解することでもある。

本日の服薬は、ゾルピデム10mg、フルニトラゼパム1.5mg、モダフィニル100mg、ラモトリギン200mg、以下省略。ルネスタも良い薬で、キャラクターもかわいいのだが、翌日の食事が苦くなるので敬遠してしまう。



CE2021/05/13 JST 作成
CE2020/05/13 JST 最終更新
蛭川立

*1:Mario de la Fuente Revenga, Concepción Pérez, José A Morales-García, Sandra Alonso-Gil, Anarez-Castillo, Daniel-Henri Caignard, Matilde Yáñez, Ana M Gamo, María Isabel Rodríguez-Franco (2015). Neurogenic Potential Assessment and Pharmacological Characterization of 6-Methoxy-1,2,3,4-tetrahydro-β-carboline (Pinoline) and Melatonin-Pinoline Hybrids. ACS Chemical Neuroscience, 6(5), 800-10.

*2:Jah Rad (2018). 「The Secret Science of Endogenous DMT」『SteemKR』(2021/05/13 JST 最終閲覧)