蛭川研究室 断片的覚書

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新型(コウモリ)コロナウイルス感染症の流行状況と対策

この記事はWEBサイト上にある一般向け記事などを恣意的に集めてコメントしたもので、学術的な信頼性は高くありません。また、情報源がすこし古い部分もあります。より正確な情報は、専門性の高い情報源にあたることをお勧めします。

(2021年7月30日)

感染の状況

新型コロナウイルス感染症の感染状況[*1]
http://www.ipss.go.jp/projects/j/Choju/covid19/image/210726_Japan.png
日本では2021年6月以降、新規感染者は増えているのに死亡数は減っている。1日あたり100人のオーダーから10人に減っている。これは高齢者に対するワクチン接種の効果だろうか。

http://www.ipss.go.jp/projects/j/Choju/covid19/image/210726_World.png
全世界では累積感染者は数億人になっており、割合としては10人に1人のオーダーである。

日本での累積感染者は100万人程度であり、人口比としては100人に1人のオーダーである。

感染は欧米で多く、東アジアやアフリカで少ないのは、人種による体質の違いなのか、これは多民族国家で分析すればわかりそうだが、まだはっきりした説明ができていないようである。

(2021年5月2日)

感染拡大の防止

この新型コロナウイルス感染症は、低水準で「収束」(または「振動」)することはあっても、完全に「終息」することはないだろう。引きつづき、感染拡大の防止に努める必要がある。

ただし、それは他の感染症でも同様である。この新型コロナウイルス感染症だけが問題なのではない。他の病気、あるいは他のリスクも同時に視野に入れておく必要がある。

インフルエンザ

2020年の始めに減少に転じた季節性インフルエンザは、ほとんどゼロに「収束」したまま、2020〜2021年の冬の流行が起こらなかったことは、特筆すべきことであり、新型コロナウイルス感染症対策が、他の呼吸器系感染症にも有効だということを示している。

http://survey.tokyo-eiken.go.jp/epidinfo/weeklydraw.do?periodMode=0&prefCode=13&hcCode=00&epidCode=501&startYear=2020&startSubPeriod=36&refMode=2&refYear=2000&y=70.0
東京都における2021年2月21日(第7週)までの季節性インフルエンザ感染者数[*2]

1回目の緊急事態宣言に比べると、2回目、3回目の緊急事態宣言のほうが、より共食による感染に焦点を絞って効果を上げたようだ。唾液などによる飛沫感染の研究が進んだ成果であろう。

感染経路・クラスターの分析

じっさいの感染経路は、どのように分析されているのだろうか。わかりやすそうな図表をネットで検索すると、日本や東京といったサンプルではなく、地方都市のデータがわかりやすくまとめられている。

https://www.city.kitanagoya.lg.jp/jinji/files/upload/images/covid19/keiro_uchiwake(1).bmp
北名古屋市における感染者の感染ルート[*3]

感染経路不明が多いのは事実だろう。逆に、毎日暮らしている家族からの感染はわかりやすい。それにしても、家庭内感染の経路が多い。

また、クラスターはどんな場所で発生しているだろうか。

https://static.chunichi.co.jp/image/article/size3/7/d/6/1/7d6152c3c74fbb0548cbb5ad19040ad8_1.jpg
富山県内で発生したクラスタ[*4]

これも富山県という一地方のデータだが、医療関連は別として、居酒屋はもちろんだが、やはりカラオケのような、歌をうたう場所でクラスターが発生している。

日本での平均世帯人数は二人強だが、自宅で五人というのは、家族が五人以上なのか、それとも来客があったときだろうか。

逆に、こうした状況を避ければ、他の社会的な活動は、かなり普通にできるということでもある。教室での授業なども、このさい、お菓子を食べながらおしゃべりするといった悪習をきちんと改めれば、リスクは低いといえる。通勤通学のために自動車を使うのも問題なく、電車内でもしゃべりながら飲食をするということは少ないので、これも比較的リスクは低いといえる。

家庭内感染

予想外に多いのが、寮生活や家庭内感染である。これも、家族で食事をすれば、やはり唾液を介した感染確率が上がる。外出自粛、在宅勤務ばかりでも社会生活は続けられないが、家族など、複数名で暮らしている場合は、外出した人は、帰宅後は手洗いうがいをするといった心がけが必要になる。

家族でバラバラに食事をする、皆で食事をするときにもマスクをする、というのは、日常的な感覚からして、実行しにくいことではある。しかし、家の中だから安全だというわけではない。



記述の自己評価 ★★★☆☆
(インターネット上の記事を「新聞の切り抜き」のように集めたものであり、内容の信頼性は中程度)
CE2021/05/02 JST これ以前に作成された記事を集めて再編集
CE2021/05/02 JST 最終更新
蛭川立