蛭川研究室 断片的覚書

私的なメモです。学術的なコンテンツは資料集に移動させます。

〈神の肉〉のルネサンス ー シロシビンの現在進行形 ー

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]

前史

植物や菌類の体内で生合成されるサイケデリックスはもともとセロトニン受容体作動薬であり、昆虫などの捕食者に対する化学的防御のために進化してきたらしい。人類の歴史においては、なぜか中南米の先住民社会でシャーマンによって使用されてきた。

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ルネサンスオレゴンから?

2023年9月の神経精神薬理学会、そして2024年5月の神経精神薬理学会は国際学会として。ケタミンからシロシビンへという動きが世界的に加速。
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それから2024年7月。来月8月に十日ばかりの夏期休暇を申請し、シロシビン・ファシリテーションを合法化したオレゴン州へ。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b9/Legality_Psilocybin_US_map.svg/2560px-Legality_Psilocybin_US_map.svg.png
アメリカにおけるシロシビン・キノコの法的規制。灰色と水色の州は違法。青い点は非犯罪化した市区町村。紺色は非犯罪化に加えて免許制により合法化した州[*2]

全米ではまずオレゴン州がシロシビン・マッシュルームの公式サービスセンターを認可し、コロラド州が後を追っている。

違法とされていた「薬物」を非犯罪化したオレゴン州では、オピオイドの乱用が広がり、また再犯罪化するという。大麻は違法薬物のリストから外された。つまりアルコールやタバコと同じ扱いになったということである。

旅のリハビリ

まずは航空券の予約。2018年に作った10年パスポートはまだ残っていた。

2018年の春に、病棟の心理士さんに、イギリスに行ってケタミンでも打ってきたらどうか、と聞いた。

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失効して更新をしていなかったパスポートを作りなおした。東京都の窓口で書類を書いたとき、「行き先」の欄に何と書いて良いのかわからず「未定」と埋めた。2018年の6月のことである。



それから5年が過ぎ、2023年には日本でもケタミン・クリニックが始まった。ケタミンを打つのに、飛行機に乗っていく必要がなくなった。

はたして、ケタミンには強い抗うつ作用を感じた、というよりも、自分がうつ病になっていたことに気づかされた。しかし、ケタミンの効果は二日で消えてしまった。

ケタミンの効果が三日ていどしか続かないことは、治験でも明らかになっている。だからケタミンは保険適用外で自由診療となり、保険適用を目指した治験はシロシビンへと向かっている。
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ESTA」というビザ代わりの書類の申請。

準備セッション

渡航前に問診票に記入し、zoomによる準備セッションを受ける必要がある。


(続く・・・)

記述の自己評価 ★★★☆☆
(つねに加筆修正中であり未完成の記事です。記事の後に追記したり、一部を切り取って別の記事にしていますが、遺伝情報のような冗長性がハイパーテキストの特徴であり特長だとも考えています。)

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  • CE2024/07/20 JST 作成
  • CE2024/07/23 JST 最終更新

蛭川立