蛭川研究室 断片的覚書

私的なメモです。学術的なコンテンツは資料集に移動させます。

脂質代謝と脳(3)

二ヶ月ぶりに髪を切った。

美容師「やせましたね」
患者「七キロやせました」
美容師「どうしたらそんなにやせられるんですか」
患者「もともとが過食症で、お菓子を食べすぎだったんですね。だからお菓子を食べるのをやめたわけです」
美容師「私なんて毎日ケーキ食べちゃうんですよ」
患者「それをやめればやせますよ」
美容師「でもケーキは生きる歓びですから」
患者「生きる歓びをやめてでも生きるか、ですね」

彼女のようなスリムで可愛らしいお姉さんが、そんなことを言うなんて、可笑しい。それでも痩せたい、というよりは、痩せなければならない、という想いは、しばしば強迫観念の域にまで達してしまう。

書き手以外の誰もが読まないであろう、ダイエット日記のたぐいも、そういう観念の吐露であったりする。


2018年5月20日の計測値

体脂肪率がようやく正常値の上限である22%を下回った。血中の中性脂肪の値が150mg/㎗を下回ったという目安でもあるが、これは十数年ぶりのことである。どういう根拠で計算されているのかが不明だが、身体年齢は41歳となっている。
 

4月から5月にかけての体脂肪率の推移

体脂肪率の変化を振り返ってみると、食事制限の効果で急速に低下していることがわかるいっぽう、制限を緩めると値が急に上がる。

先月、すこし気を許して好物のインド料理など食したところが、一食で2kgも太ってしまった。身体がインド料理を欲しているのか。

ともあれ、太りやすく、痩せやすい体質のようである。脂質代謝関連の遺伝子に異常があるのかもしれない。GeneLifeとGenequestの二社で遺伝子解析を行ったが(ミトコンドリアDNAが北インドに由来するR型だった以外は)コレステロール、γ-GT、過食傾向の遺伝子など、とくに偏った結果は出ていない。



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追記:2018年4月から2022年2月までの体脂肪率の変化

記述の自己評価 ★★☆☆☆
2018/05/13 JST 作成
2018/05/20 JST 更新
蛭川立