蛭川研究室 断片的覚書

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てんかんと片頭痛による知覚・認知の変容

この記事には医療・医学に関する記述が数多く含まれていますが、個人の感想も含まれており、その正確性は保証されていません[*1]

子どものころから、片頭痛てんかんに似たような体験がよくあった。

https://www.kodama-epi-cl.com/wp-content/webp-express/webp-images/uploads/2021/10/95d6522e09caeba895391efca4f8214d.png.webp 部位によるてんかんの諸症状[*2]

片頭痛の前には閃輝暗点という、キラキラ光る幻覚が見える。(閃輝暗点を伴わない片頭痛もある。)

片頭痛の予防にはトリプタンやエルゴタミンなどの、麦角アルカロイドの系統の物質が使用される。幻覚剤=サイケデリクスとしてもっとも有名になったLSDも、この系統の薬剤の研究から偶然に発見された物質である。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/01/Scintillating_scotoma.gif 閃輝暗点の再現映像[*3]

閃輝暗点後頭葉の視覚野で起こる後頭葉てんかんと似ているが、見えるものが違うらしい。

https://zutsuu-nayami.jp/images/migraine/figure/s02-1_1.svg 日本人集団における片頭痛罹患率[*4]

十人に一人ぐらいがかかる、ありふれた病気だが、とくに中年女性に多い。

子どものころから、デジャヴ(既視感)とジャメビュ(未視感)もときどき体験するが、これは側頭葉てんかんと関係があるという。


CE2024/02/10 JST 作成
CE2024/02/13 JST 最終更新
蛭川立

*1:免責事項にかんしては「Wikipedia:医療に関する免責事項」に準じています。

*2:てんかん症候学について

*3:Wikipedia閃輝暗点

*4:大塚製薬頭痛の悩み