hirukawa-archive.hatenablog.jp
承前。
縄文人の染色体
GeneLifeHaploが2.0にヴァージョンアップし、Y染色体を調べるサービスを始めたというので利用したのが2022年。2023年になってさらに3.0にアップデートされた。
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— 遺伝子検査のGeneLife ジーンライフ (@GL_GeneLife) 2023年4月25日
人気の祖先遺伝子検査キット「Haplo(ハプロ)」が大幅アップデート!
民族構成や祖先の移動経路に加え、3つの新機能を追加!これは事件ですhttps://t.co/U0KDPSjs2y pic.twitter.com/zxKwbbH402
自分のハプログループはD1a2aで、23andMeで調べたのと同じ。予想どおり、縄文系だということが確認された。
DNA親族検索・遺伝子婚活
3.0からはDNA親族マッチングサービスも始まった。すでに23andMeにあったサービスでもある。
続いて、データベース上から二人の男性が紹介された。女性は紹介されなかった。そもそも祖先遺伝子検査は男性が多く、健康遺伝子検査は女性が多いという偏りがありそうだ。
マッチングなどというと遺伝子婚活のようだが、血族を探しているのだから、知らなかったほうがよかった、禁じられた出会いを知ってしまうようなパラドックスがある。
生物の配偶者選択においては、近からず、遠からず、というカウンターバランスで最適化されており、遺伝子の近さは匂いによって感知されているという説もある。匂い物質の遺伝情報をもとにした婚活マッチングサイトもある。
学生さんに興味を持って頂き光栄です!
— 【公式】ノッツェ .自衛隊婚活応援室 (@nozze_jieitai) 2021年8月16日
ここ数年で始めさせて頂きました、HLA遺伝子を検査して、マッチングを行うサービスとなります。
私も最初はSFの様な印象を受けましたが、これが現実的で、なかなか興味深いものでした。
遺伝子ってすごいですね!
コメントを頂き、ありがとうございました!
この「ノッツェ」は、人類学の受講生が教えてくれたもので、エビデンスになりそうな論文を探して投稿してみた。
個人遺伝子検査と日本列島民の系統については、以前に書いた記事が継ぎ足しで長くなってしまったので、秋学期の人類学の授業のためにも整理しなおしたい。
日本列島民の呼称
「日本列島民」というのは蛭川の造語だが、民族集団の名前も再整理したい。
「日本列島」も、南西諸島、千島・クリル諸島を含めない場合と、含める場合がある。
広義の日本列島では、台湾からサハリン・樺太、カムチャッカ半島にかけて、オーストロネシア系〜先島〜沖縄・奄美〜日本本土〜アイヌ〜ニヴフ〜古アジア系、というスペクトラムがあり、時間的には縄文→弥生という二重構造がある。
民族集団を政治的な意図とは切り分けながら名づけていくのも難しい。
「日本人」という言葉も〈国家〉と〈民族〉の両方の意味を持ってしまう。国民である場合には「日本国民」と明記したほうがいい。民族を指す場合はどうだろうか。「日本民族」か「大和民族」だろうか。琉球からみればヤマト(大和)であり、アイヌからみればシャモ(和人)であり、そして漢民族からみればワ(倭・和)という少数民族である。
人類学において、民族集団を示す場合は「族」か「人」を使うのだが、「人」と使って「日本人」とするとまた意味が曖昧になる。「日本族」というのにも違和感がある。島に住む先住民族だけは「島民」という言葉も使うから「日本列島民」という言葉を使うことも可能である。もっとも、北海道の場合は、アイヌ民族が先住民で、日本民族は新しい時代の移民である。
【補遺】極東アジアの孤立言語と近現代の国境線
第二次大戦前に拡張した日本の領土[*2]第二次大戦後の暫定的な分割統治案[*3]
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