蛭川研究室 断片的覚書

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神話的体験の純粋理性批判—鼎談「ファンタジーと変性意識」報告ー

transpersonal.jp
西暦2009年3月30日に、田口ランディさん、鏡リュウジさんと、鼎談をした。とくに何か緊急事態があったというわけではない。変性意識状態で体験される現象の実在性といった内容だった。博識な鏡さんがスウェーデンボリとカントの論争にまで遡って語りはじめたものだから、つい『純粋理性批判』の話になってしまった。

その後、学会のニュースレターに鼎談の要旨を載せたのだが[*1]、ほんとうはカントや『純粋理性批判』、とりわけその前(前批判期)の文脈について、ほとんど知らないときに書いたものだから、大筋はともかく、細かいところで間違っているところが多い。だからその文章を再録する代わりに、あらためて内容をまとめなおしたいと考えている。ご理解のほどを。



2019/08/13 JST 作成
蛭川立

*1:この短文は、田口ランディ (2011).『アルカナシカ』42-47、にも、全文が再録されている。

アルカナシカ  人はなぜ見えないものを見るのか

アルカナシカ 人はなぜ見えないものを見るのか